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WEB内覧・リビング / 自邸
自邸の竣工から日が経ってしまいましたが、リビングをご紹介します。
リビングは間仕切りの無いLDK、約8帖の広さです。

家族で寛ぐことを重視し、LDKの最奥に配置することで玄関や土間部分からの視線を遮りつつ繋がりのある開放的な空間とする為L字型としています。
当初は土間部分をダイニングとする予定でしたが、現在はリビングの居心地の良さに食事もここで済ませています。
土間からの視線を遮る
LDK一体の空間ですが、玄関から室内へ入った際にリビングが死角になるように計画しています。
壁を作り視線をコントロールすることで落ち着く空間となっています。
↓この写真は玄関から室内へ入った際の目線です。奥にリビングがあります。

キッチンの正面にリビングがあるので、リビングで食事をした際の家事導線も問題ありません。

中庭との繋がり
また、中庭では友人を招きバーベキューをする事がよくあるのですが、中庭に面する窓からリビングで遊ぶ子供の様子を見ることができて安心です。8帖ほどのリビングを広く感じさせる効果もあり、家の中に居ながら外を楽しむ事ができます。

ウィンドウベンチと収納
窓辺には小上がりのようなウィンドウベンチを二か所に配置しています。ソファを置かずウィンドウベンチとすることで空間を広々と使用する事ができます。
ウィンドウベンチ上部は天井高を抑え、囲まれた籠れるような空間としつつ、壁側にはリビング収納を確保しています。
現在は主に子供のおもちゃを収納しています。内部は大人でも立つことのできる高さで、棚を設置し十分なスペースが確保できています。こちらのウィンドウベンチは子供の遊び場となっていて、段差が間仕切りの役目となっていることでおもちゃをこれ以上広げて出す事がほとんどありません。
自邸では十分な収納スペースを作る事で出すモノを最小限に抑え、スッキリと見えるような工夫をしています。
奥行きは約90cmあり、横になって寛ぐこともできます。ソファーは置かずに座ったり、寝転んだり、決して広くはありませんが家族でゆったりと思い思いの時間を過ごしています。
↓正面のウィンドウベンチの左右の扉内が収納です。

家具
テーブルはその部屋の雰囲気や広さ、使用用途に応じて色味や材料、適切なサイズが異なるのでなるべく自分達で造作しています。ここでは床の樹種と味色味を合わせています。
家全体はモノトーンインテリアが主体ですが、リビングの色合いはリラックスしてすごせるように暖かみのある木の質感を中心としたアースカラーを取り入れています。

家具は多くありませんが、主にミッドセンチュリーデザイン(20世紀半ばの1940~60年代にブームになった家具や建築物のデザイン)のものを好んで使用しています。

この椅子は日本のミッドセンチュリー代表とも言える柳宗理のバラフライスツールです。数年前に山形県にある天童木工へ工場見学の際に購入しました。蝶が羽を広げたようなフォルムが名前の由来ということで、二つの成型された合板で出来ています。美しい見た目だけではなく、座ると程よく体にフィットします。
座ったり、モノを置いたり、眺めたりと用途を決めずに使用しています。日に当たることで色味が飴色に変化するそうです。経年劣化により味わいがどのように出てくるか、楽しみです。
床材、壁の仕様
床はアカシアの無垢材を使用しています。巾木などは、色味を合わせる為に自分でワックスがけをしました。落ち着いた色味でりながら、暗くなりすぎず、傷も目立ちにくく気に入っています。無垢特有のサラサラとした質感が心地よいです。


壁は塗装です。素人には難易度の高い下地の処理を職人さんに依頼し、塗装のみ施主施行としました。壁紙や左官のように質感がほとんど感じられず一見無機質にも見えますが、継ぎ目がないことで一体感が生まれ、光が織りなす表情が見ていて飽きません。

竣工からすでに約二年が経過しました。リビングは家族が寛げるようさまざまな工夫をしました。その甲斐あってかこの広くはないリビングで家族はほとんどの時間をここで過ごしています。
リビングはとにかく広く、というご要望も多く頂戴しますが、この限られたスペースでもゆったり過ごすことができると感じて頂けたらと思っております。
住宅は予約制ですがショールームとして見学をすることもできますので、もっと見たい!という方はお気軽にお問い合わせください。
writer / y.k
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