既存のダイニングから続く庭の一部をリビングスペースとする増築とそれに伴うキッチン周りの改修と庭の造成です。
お施主様から、子供が成長し庭を利用する機会が減ったこと、手入れや管理が負担となっていることから、庭を有効活用する方法が無いかとの相談を承りました。
増築前
当初は草刈りや樹木の剪定の必要の無いタイルデッキを提案しましたが、オールシーズン有効に使えたほうが良いとのことで、外部と内部を繋ぐ中間領域としてインナーテラスとすることを提案し、採用して頂きました。
増築後
LDKの先に十分な広さのある庭が有り、また植栽が豊かで、陽もよく当たるのでその環境を活かしたデザインを検討しました。
既存のダイニングとウッドデッキの間の壁を取り払い、庭に向けてLDKに続く空間を増築。室内外共に使用できるタイルを選定することで、インナーテラスとタイルデッキの空間との繋がりを意識しました。
また、パントリーとして使用していたスペースにキッチンを移動し、既存リビングを拡張することで、増築部分を含めたゆとりのあるLDKを計画しました。
増築部分と既存部分を違和感なく繋げるようデザインするだけでなく構造的にも一体となるように耐力壁を再計算して計画しています。
こちらは増築前のダイニング開口部分です。ここからウッドデッキへ出て庭へと続いていました。
増築後は既存デッキ部分の耐力壁となる筋交いを残しつつ、解放感を出すために表しとしています。使用する素材を変え既存部分と増築部分を繋げるアクセントとしました。
右手筋交いから手前が既存部分。壁や天井、床材を違和感なく繋げるようデザインしました。重厚なデザインが良いとの要望だったので、予算の都合から店舗などで使用される自然石調のサイディングを採用しました。
床下空間を造らず、梁を表しにすることで天井高の高い開放的な空間としています。庭とは大開口のサッシで繋げ、同じタイルを使用することで一体的に使用する事ができます。
弊社ではご予算を伺いながら様々な使い方を提案させて頂きますのでご相談頂ければと思います。